人間の体は、すべて食べ物からできています。
体や皮膚同様、髪の毛の健康も食べ物次第。
とにかくバランスのいい食事をきちんと摂ることが大切です。
髪によい食べ物のことを「まごわやさしい」と覚えましょう
『まごわやさしい』は食品研究家で医学博士の吉村裕之先生が提唱されているバランスの良い食事の覚え方です。
- ま(まめ)=豆類
- ご(ごま)=種実類
- わ(わかめ)=海藻類
- や(やさい)=緑黄色野菜、淡色野菜、根菜
- さ(さかな)=魚介類
- し(しいたけ)=きのこ類
- い(いも)=いも類
それぞれに特長や高い効果のある食材で、日本には昔からあるおなじみの食材ばかり。
『まごはやさしい』を食生活に取り入れ継続することで、髪の毛ばかりでなく生活習慣病予防、コレステロールを下げる、老化予防、皮膚や粘膜の抵抗力強化、疲労回復、骨を丈夫にする、などの効果があります。
美しい髪の毛は健康な体にこそ宿るということです。
「まごわやさしい」は簡単
「まごわやさしい」はその食材さえ守り、かつ健康な人であれば摂取制限がありません。
ですから面倒なカロリー計算などは不要で簡単に実践できます。
一食ですべてを取り入れるのが難しい場合は一日の食事ですべて取り入れる形でもいいですし、各頭文字の食材は一食(一日)に何種類でも取り入れて大丈夫です。
逆に子供が大好きで簡単に食べられるメニューが一般的には脂質・糖質の摂り過ぎ、野菜不足につながっており、積極的には摂らない方がよいと言われています。
それらのメニューは「オカアサンヤスメ」「ハハキトク」で覚えることができます。
オカアサンヤスメ
- オ=オムレツ
- カ=カレーライス
- サ=サンドイッチ
- ヤ=ヤキソバ
- ス=スパゲティ
- メ=メダマヤキ
ハハキトク
- ハ=ハンバーガー
- ハ=ハムエッグ
- キ=ギョーザ
- ト=トースト
- ク=クリームスープ
抜け毛を補うための食事
正常なサイクルであれば髪が抜けた後に新しい髪が生えてきますが、何らかの原因で毛根まで栄養が届きにくくなると毛母細胞の細胞分裂が正常に行われず、細毛になり、抜ける必要のない髪の毛の脱毛につながっていきます。
髪はアミノ酸で作られており、その中の4つのアミノ酸(グリシン、プロリン、メチオニン、システィン)が不足していることが考えられます。
この4つのアミノ酸を作りだすためには亜鉛とビタミンB6が必要です。
- 亜鉛…イワシなどの青魚(コエンザイムQ10などのサプリメントがおすすめ)
- ビタミンB6…イワシなどの青魚や肉類(野菜、果物には含まれていない)
無理なダイエットは薄毛の大敵
女性は自分の体型を気にするあまり無理にダイエットをする人がいます。
あきらかに太りすぎている場合は健康にとって効果的ですが、多くの女性が必要のないダイエットをして健康を害しています。
髪の毛というのは直接命に関わる部分ではないので栄養が足りなくなると臓器や脳に全ての栄養が回され髪の毛にまで届かなくなることがあります。
さらに食べたいものが食べられないというストレスが重なってさらに髪の毛にとって悪い環境になりかねません。
また、今は大丈夫でも将来的に薄毛につながることもあります。
「まごわやさしい」を意識してしっかりと食事をすることを心がけましょう。