季節

私たち人間の毛髪は、平均すると約10万本と言われています。

これはあくまでも平均であり、少ない人は約6~7万本、多い人になると約13~15万本と言われています。

しかしこれらは常にすべてが生え揃っているわけではなく、毛髪には「発毛サイクル(毛周期)」というものがあり、全体の約10%に当たる1万本程度は、発毛サイクルの「休止期」にあります。

通常、髪の毛1本の寿命は2~6年とされており、

  1. 最初の2~5年「成長期」…髪の毛は伸び続ける
  2. 2~3週間「退行期」…抜ける準備段階
  3. 2~4ヶ月「休止期」…成長が完全にストップ
  4. 抜け落ちる

というサイクルを繰り返します。

日々髪の毛が抜けるのはこのサイクルを繰り返しているからであり、一日に抜ける髪の毛の量は50~120本と言われています。

50本と120本ではかなり違いますが、これも個人差や、個人についても季節や体調の変化に影響されるためこの程度であれば正常の範囲内ということです。

毛髪量が多い人では1日に400本も抜けるケースがあるようです。

秋は抜け毛が増える季節

1年の中でも、「抜け毛が増えた」と多くの女性が感じるのが秋です。

それは、夏の間に頭皮に受けるダメージが大きいため、秋になってその影響が出てくるからです。

まずは、暑いためにかく大量の汗

汗によって汚れが毛穴に流れ込み、詰まってしまいます。

また水分によってふやけた頭皮は傷つきやすくなります。

次に、紫外線

紫外線は頭上から降り注ぎますので、想像以上に髪と頭皮にダメージを与えています。

毛母細胞が紫外線のダメージを受けると、抜け毛・薄毛・白髪の原因になることがあります。

太陽に近い頭頂部や、日焼けしやすい分け目から薄毛になるケースが多いのは、紫外線の影響が大きいのではないかと考えられています。

ですから夏は、風通しのいい素材でできた帽子を、外出時は必ずかぶるようにしましょう。

また室内のクーラーも薄毛には大敵です。

体が冷えることにより血行が滞り、頭皮に栄養が回らなくなるからです。

冬も要注意

次に注意すべきなのは冬です。

冬は空気がとても乾燥しますが、お肌と同様頭皮も乾燥します。

髪の毛も痛みやすくなりますが、頭皮が乾燥すると皮膚のうるおいを保っている角質層が荒れ、フケやかゆみなどのトラブルにつながります。

この状態も、薄毛を進行させる大きな要因となります。

ですから冬も、外出時は帽子をかぶると良いでしょう

帽子は、冷えと乾燥、両方のトラブルを防ぐのに役立つアイテムです。

また薄着で体を冷やしたりせず、寝る前にお風呂にゆっくり入ったり、マッサージをしたりして体を温めるようにしましょう

頭皮の乾燥が気になる時は、スカルプエッセンスをつけたり、椿オイル、ホホバオイルなど髪の毛に良いオイルを少量、すりこんでおくと良いでしょう。

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