FAGAとは「Female Androgenetic Alopecia」の略称で「女性男性型脱毛症」という意味です。
男性の「AGA」はテレビコマーシャルなどの影響もあり、かなり認知されてきましたが、実はこの症状は男性だけのものではなく、女性にも当てはまります。
それが「FAGA」です。
FAGAの方は、近年増加傾向にあります。
FAGAの症状
男性の薄毛は、いわゆる「ハゲ」のような状態になり額がM字型に後退したり頭頂部から明らかに毛髪がなくなってくることが多いですが、女性の場合全体的に薄くなってくることが多いです。
そのため頭皮の一部がつるつるになってしまうということは稀で、地肌が透けて見える、抜け毛が増えた、ボリュームがなくなってきた、ということから気づく方がほとんどです。
そのため薄毛に気づくのに時間がかかったり、恥ずかしさのため誰かに相談できず自己対応をして症状が悪化してしまうこともあります。
しかし女性の薄毛・抜け毛は近年非常にポピュラーになり、日本臨床医学発毛協会の調べによると、国内で300~600万人もの女性が悩んでいると言われています。
また原因も様々で、複数の要因が絡み合って発症していることがほとんど。
多くの女性は妊娠・出産や閉経後の40代~50代にかけて、ホルモンバランスが崩れた時に発症するようです。
FAGAの主な原因
- ストレス
- 生活習慣の乱れ
- ホルモンバランスの崩れ
- 妊娠・出産
- 喫煙
- 飲酒
- ヘアカラーやパーマによる頭皮のダメージ
- ピルの服用
- 極端なダイエット
- 肥満
上記のような原因を取り除き、シャンプーはアミノ酸系のものを使うようにしましょう。
また頭皮が異常な状態になっている場合や、症状が改善しない場合は早めに医療機関に相談しましょう。
自己ケアしてはいけない症例
どんな病気もそうですが、場合によっては自分の判断で処理したために症状が重篤化してしまうことがあります。
以下の症状がある場合には医療機関に相談することをオススメします。
- 頭皮に赤みがある
- 脂漏性湿疹ができている
- 頭皮がてかっている
- きちんとシャンプーをしているのに皮脂が多く頭皮が脂っぽい
- かゆみやフケが多い
- 頭皮や髪が臭い
上記の症状がある方は、常在菌のせいかもしれませんのでお医者様にきちんと相談しましょう。
また頭皮が炎症を起こしている状態で育毛剤を使用すると、症状が悪化することがあります。
頭皮が慢性的に炎症を起こし、吹き出物などができてしまいます。
そうなると育毛を後回しにして頭皮の治療が優先されることになってしまいますので気をつけましょう。