シャンプーには、汚れを落とす成分として「界面活性剤」が使われています。
界面活性剤の分類として「石油系」「高級アルコール系」「石けん系」「アミノ酸系」があります。
コンビニやドラッグストアで売られているものの多くは「石油系」「高級アルコール系」です。
体とお肌に一番いいのは「アミノ酸系」で、刺激が少なくクリーミーな泡立ちで洗い心地も良く、生分解性(酵素やバクテリアによって分解され自然に戻る性質)が高いので環境にもやさしいシャンプーです。
石油系・ 高級アルコール系 |
石けん系 | アミノ酸系 | |
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メリット | ・値段が安い ・洗浄力がある ・泡立ちが良い |
・洗浄力がある ・環境にやさしい |
・程よい洗浄力 ・環境にやさしい ・肌にやさしい |
デメリット | ・肌が弱い人にとって刺激が強い ・生分解性に欠ける |
・洗浄力があるが仕上がりの髪がきしむ ・皮脂を必要以上に取りすぎる傾向がある |
・値段が高め |
洗浄基剤 | ・ラウレス硫酸Na ・ラウレス-2硫酸アンモニウム ・ラウレス硫酸TEA |
・脂肪酸Na ・脂肪酸K ・石けん素地 |
・ラウロイルメチルアラニンNa ・ココイルグルタミン酸Na |
シャンプーの中味(成分)は「全成分表示」に表示されており、「全成分表示」は配合量の多い順に記載されます。
シャンプーに一番多く含まれるの成分は水ですので、水が一番上に表記されます。
従って、2番目の成分が洗浄基剤となります(2番目だけでなく、3~4番目まで見てみたほうがよいでしょう)。
アミノ酸シャンプーと他のシャンプーとの違い
アミノ酸シャンプーと他のシャンプーとの違いは、なんといっても洗浄力のやさしさと保湿力です。
シャンプーの目的は、髪よりもほこりや余分な皮脂などの「頭皮の汚れ」を取り除くことにあります。
しかし頭皮の皮脂は皮膚を保護する役割も持っているため、必要以上に取り除くとさまざまなトラブルの原因となります。
石油系・高級アルコール系シャンプーと石けんシャンプーは多くの人にとって皮脂を取りすぎてしまいます。
そのため体が皮脂を補おうと必要以上に皮脂を分泌して頭皮がべたついたり、赤く炎症を起こしたり、乾燥してフケがでたりしてしまうのです。
その点アミノ酸シャンプーは適度な洗浄力で肌に優しく、さらにシャンプーに含まれるアミノ酸が頭皮に浸透して健康な状態を作り出してくれます。
アミノ酸とは体を作るたんぱく質の元になる成分ですから、当然人の体そのものに優しい洗浄成分ということです。
石けん系シャンプーは頭皮にいいんじゃないの?
自然派志向の方から絶大な人気を誇る「石けん系シャンプー」。
石けんは昔から人間が洗浄剤として利用してきたもので、環境にもやさしく、添加物も含まれていないためそれ自体は悪いものではありません。
しかし、洗浄力が非常に高いため、頭皮が弱い方にとってはどうしても刺激が強いと言わざるを得ません。
また、石けんはアルカリ性なので、使用する地域の水道水の硬度によっても洗い上がりが段違いに変わってきます。
水が軟水であればあるほど石けんシャンプーの洗い上がりがいいです。
たとえば水の平均硬度が一番高いと言われている沖縄の水で石けんシャンプーを使えば洗い上がりは最悪で、逆に軟水である北海道や秋田、愛知などの水で洗うと「自分の髪じゃないみたい」と思うくらい満足の行く洗い上がりになる方もいます。
石けんシャンプーの仕上がりの悪さは、石けんカスが原因であることが多いようですが、これも硬度と関係しており、硬度の高い水で洗うほど石けんカスが出ます。
また、石けんシャンプーのリンスは通常のリンスと違い、アルカリ性に傾いた環境を弱酸性に戻すためのクエン酸リンスです。
従って、トリートメント効果はほとんどありません。